カワサキ空冷マルチのルーツを知ろう  1100版

ゼファーシリーズのフラッグシップモデルとして92年に発売になったZEP1100
もはや説明は要らないだろうが元になったエンジンは水冷のツアラーモデルである
『ボイジャーXU』である。
そしてその
『ボイジャーXU』の元になったエンジンは、なんと忍者『GPz900R』というのはあまり知られていない!
ZEP1100はとにかく全てにおいて『BIG』だ!
車重245`、ホイールベース1495_、Z1と比較すると車重で15`ホイールベースで5_上回っている、
この巨体を引っ張るエンジンは僅か
700rpmでアイドリングする程トルクフルで、このトルクを求める為に
カワサキは
一番コストの掛かるクランクシャフトを他車の流用ではなく、専用設計している程だ
しかし走りだすと低く抑えられたマス位置とトルクのおかげで、驚くほどに快適なのが流石最近のマシンだ。


カワサキ空冷 1100 系統図

1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997

            
VOYAGER-U→(B1) → (B2) → (B3) → (B4) →  (B5) → (B6) → (B7) → (B8) → (B9) → (B10) →
            
(ZG1200A1)                                 ↓
                ↑                                
ZEPHYR1100→(A2) → (A3) → (A4)  →  →   →   →
             
ZL1000                                (ZR1100A1)                      ↓
            
(ZG1000A1)                                                       ZEPHYR1100RS→(B2)
                ↑                                                           
(ZR1100B1)
            
GPz1000RX
            
(ZX1000A1)
               ↑
GPz900R → (A2) → (A3)
(ZX900A1)
                                

                                           ※ ZEP1100のオーナーなら分かると思いますが、オイルパンを見れば、
                                              その形状やオイルクーラーのオイルライン取りだし位置等、
                                              水冷を空冷にする為に、開発陣はかなり苦労した事が見て取れる。 
                                              外して内側を見ると更に複雑が構造になっていて、Z系や
                                              ザッパー系とは似ても似つかない位だ!
                                              そこまでして造り上げたエンジンだけに息長く継承されて欲しい・・・!