『エンジンについて』

エンジンを掛けた場合はなるべく走行風を当てるよう気を配ってください。
屋内での始動にも十分注意してください。一酸化炭素中毒になる恐れも御座います。
寒いからと・・・停車状態でのアイドリング放置や、無意味な空ぶかしでマシンの調子を見る様な作動は、エンジン内に熱がこもり各部のパ−ツを痛めますのでお止めください。
水冷・空冷問わず風が当たらなければ冷えませんし、クランクメタルを痛める直接の原因に為ります。
FCRキャブレ−タ−は、加速ポンプを装備している実情,ライダ−の右手に素早く反応しジェット類以外の加速ポンプノズルよりスロットルの開閉に連動し噴出します。
寒い時期は、不完全燃焼をお越しがちです。燃え残ったガソリンがピストンとシリンダ−の隙間を通りクランクケ−ス内に落ち、エンジンオイルに混入しオイルを希釈(粘度を下げる)を誘発し最悪は潤滑低下で焼き付きを起こします。
特にFCR装着車や、インジェクション車は気を付けて下さい。

必要なき空ぶかしや、煽り操作、不必要なアクセルの開け閉めの度に必要以上のガソリンをシリンダ−内に噴射してしまいます。この必要以上のガソリンが不完全燃焼を招き、プラグに悪影響を与え果てには燃え残ったガソリン達がピストンリングを超えクランクケ−ス内のオイルに混ざります。これが起き始めるとオイルの劣化が急激に進みクランクシャフト、ピストンへの潤滑が出来なくなり、焼き付きを起こします。ピストンは、暖機中設定されたクリアランスが設定温度に到達するまで詰まりませんのでピストンがガタ付きます。

これは膨張率の違いの関係上致し方御座いません。オイルが劣化しますと、このガタ付きを封じ込めなくなりますので重大なトラブルの原因となりますので、FCRの使用方法にも十分気を配って頂き、オイルの交換サイクルにも十分気をつけて下さい。